『マンガでわかる 今日からしつけをやめてみた』読書感想

今回は『マンガでわかる 今日からしつけをやめてみた』という本の読書感想を書いていきます。

いつも子どもを叱ってばかりだな…


それなのに子どもは全然言うこと聞いてくれないし…


子育てしんどいな…

人様に迷惑をかけないように、しっかり子どもにしつけをしないと!!


頑張るぞ!!


※気負いすぎな状態

  • 子どもを叱ってばかりで疲れてきた方
  • 子どものしつけは徹底的にやらなければと気合が入りすぎている方


こういう方にはぜひ読んでもらいたい内容の本でした。


この記事でも一部にはなりますが内容を抽出して紹介していきますので、よろしければ最後までお付き合いください。

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ざっくり概要

まずはざっくりとした概要を紹介していきます。

この本では、

  • しつけをやめるメリット

  • しつけにとらわれない子育て

  • しつけをやめても問題なく子育てができる理由


について、事例を交えながら書かれています。


また、タイトルからもわかるように、一部がマンガで書かれているためとっつきやすくなっていますし、200ページほどの本ですが、文字ばかりで構成された本に比べて圧倒的に読む負担が少なくなっています


そのため、子育て中の隙間時間でも問題なく読めます

この本は、50年近く保育者として活動され、りんごの木子どもクラブの代表でもある柴田愛子さんが監修をされています。


りんごの木とは、「子どもの心により添う」を基本姿勢とした子どもに関わるトータルな仕事をする場として1982年に設立された団体で、その中でもりんごの木子どもクラブとは幼稚園を運営する部門になります。


監修者である柴田先生は、現在も講演会やメディアへの出演、多数の著書を出版するなど、保育の幅広い分野でご活躍されている方です。

なお、本の前書き部分には、

特に小学校に入る前ぐらいまでの、まさに「しつけどき」のお子さんをお持ちのご両親に向けてまとめました。


とありますので、本の方針としては「小学生未満の子を持つ親」を想定して書かれているようです。

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キーフレーズ

それでは、ここからは私がこの本の中から3つのフレーズを厳選し、そのフレーズを中心に本で学んだことを紹介していきます。

大人の都合でつくられた正論の押しつけは、子どもの心をしぼませます

1つ目は「大人の都合でつくられた正論の押しつけは、子どもの心をしぼませます」というフレーズです。


これは、しつけと言われているものが子どもの「好奇心」や「探求心」を失わせてしまうということです。


本の中では、

子どもは物を投げたり、高いところから飛び降りたり、落書きしたりするもので、それらをダメだと言うのは確かに正しいが、子どもの「やってみたい=好奇心や探求心」という気持ちにフタをしてしまう。

「やってみたい=好奇心や探求心」という気持ちは将来の学ぶ意欲につながるもので、自らの軸を培うものであるが、それらが育たなかった子どもは「他人の評価=親からほめられること」を軸に生きていくことになる。

しつけのいちばんの問題は子どもの内面が育たないことである。


というような内容で説明されています。

確かに命にかかわるような危険なことなど取り返しがつかないようなことに対しては、しつけというかたちで行動を制限したりすることも必要でしょう。


一方でしつけには子どもを抑圧する効果があるということをしっかり理解しておくべきです。

子どものことを思ってしつけているつもりが、他人の評価ばかりを気にする子にしてしまっているとしたら、怖いと思いませんか?


子どもの未来を考えるなら、「しつけと称した抑圧」は今すぐにやめるべきなのです。

大人が工夫してあの手この手を使って成長するまでの数年間を乗り越える

2つ目は「大人が工夫してあの手この手を使って成長するまでの数年間を乗り越える」というフレーズです。


個人的にはこの本の中心はこの考えにあるのではないかと思えるような言葉です。


この言葉の周辺では、公共の場でのふるまいや集合住宅での生活について書かれています。


もう少し具体的に言うと、

  • 2、3才の子は言い聞かせても無駄だから、公共交通機関を利用するような場合は気をそらす道具をいろいろ準備しておいたり、車掌さんの席や窓からの風景がよく見えるような席に座る
  • 集合住宅で、子どもの騒音を軽減するような工夫をしてもお隣さんや下の階の人にうるさいと苦情を言われてしまうならば、子どものことを考えて別のところに引っ越しをする


といったことが書かれています。

私はこれらの説明を読み、かなり納得しました。


実際、子どもには理解のむずかしいことはたくさんあるはずです。


「なぜそうしなければいけないのか」の「なぜ」の部分を理解するのは、子どもにとって簡単なことではありません。


それなのに「(理由はわからないだろうけど)静かにして」と子どもに強いるのは酷なことだと思いませんか?


子どもが理解できないうち(小さなころ)は、親が工夫してその環境を乗り越えるしかないのです。


そこの部分を勘違いすると、

子どもはいくら言っても聞いてくれないし、子どもが言うこと聞いてくれないのを周りの人もわかってくれない…

どうしたらいいの…

もう子育てムリ!!


と自分を追い詰めてしまいます。

他にもこの言葉の周辺ではありませんが、何を言っても「イヤ!」と言ったり、親が言ったことと反対のことをしたがるとき(いわゆるイヤイヤ期)には、

何でこの子は自分の考えを押し通そうとするんだ!


と思うこともあるかもしれませんが、親自身も親の考え方をむりやり押し通そうをしていませんかといったことも書かれています。

例えば、お風呂上りに服を着ない子どもに対して「服を着ようね」と言うのは、服を着てもらうことが目的であり、服を着なさいと言う命令に子どもを従わせることではありませんよね?


本来の目的が親に従わせることではないのならば、物で誘惑したり、うまくダマしたりすることで、子どもをコントロールすることも大事なのです。


確かに子どもと同じテンションで怒って、むりやり子どもを従わせても良いことはないですよね。


そうであれば、大人が持つ経験や知恵を使ってその場をおさめるのはとても大切だと思いました。

子どもが道に急に飛び出してしまうケースでも同じような考えができます。


子どもが急に飛び出すのは「危険」を理解していないからです。


そして、子どもはある程度大きく(4、5才)ならないと「危険」を理解することはできません。


そうであれば、やはり理解できない子にいろいろ言っても無駄なので、大人がすべきことは

  • 道を歩くときは絶対に手を離さない
  • ハーネスをつける


といった工夫なのです。

逆に言うと、それをしてあげれば子どもを怒鳴ったりする必要はないのです。

親の思いどおりに動く子を育てることが、子育ての目標ではない

最後は「親の思いどおりに動く子を育てることが、子育ての目標ではない」というフレーズを紹介します。


これは本の最終盤にある言葉で、「子どもと意見が対立したときに、子どもにナメられないよう絶対に自分の意見を押しとおそうとしてしまう」というお悩み相談に対する回答の中で出てきた言葉です。


確かにその通りですよね。


子育ての目標を考えず、ついつい「しつけ」という名のもと、子どもを「従わせよう」としてしまいますが、それは正しいことなのでしょうか?


本の中では、親に従わせることで、「目上の人には従うもの」という感覚が身につき、将来、パワハラ上司と仕事をすることになったときに「はい、かしこまりました」と自分を犠牲にするような子にしたいですかといったことが書かれています。


少し極端な気もする一方で、子どもの頃の経験が子どもの未来にまで影響を与えてしまうことは私自身経験しており、否定はできません。


であれば、やはり「しつけ」ということで、親の言うことに必ず従わせるというのは怖いことですよね。


親の言うことに従わせることが目的となった「しつけ」はやめてしまいましょう。

ちなみに、本の中で示されたお悩み相談の最終的な回答としては、

親の意見でも、子どもの意見でも、どちらを選択しても問題ないような「どうでもいいこと」なら、子どもの意見を尊重したほうが良い。

そうすることで、いざというときに意見を貫き通そうとする親に対し、「いつもは譲ってくれるのに、今回は譲ってくれないってことは本当にダメなんだな」と子どもも理解を示し、従うようになる。


という内容でした。


こちらの内容も非常に参考になると思い、紹介させていただきました。

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まとめ【しつけの意義を考えながら子どもと接してみよう】

それでは最後の本から学んだことを一言でまとめておきます。

子どもが言うことを聞かないのは「まだ理解できる段階に達していない」からなので、厳しいしつけで子どもを従わせようと努力するのではなく、大人の知恵を使いながら子どもの成長を見守ろう


子どもは大人を困らせるために言うことを聞かないわけではないのです。


まだ、人として未成熟であるため、理解が追い付いていないだけなのです。


それでも大人から何度も大きな声で怒られたりすれば、従うようにはなるでしょう。


しかしそれではペットをしつけるときと同じような感じになってしまいます。


「ごほうびがもらえるから言うことを聞く」


「怒られるから言うことを聞く」


そんな子に育てることが子育ての目的ではないはずです。


「なぜしてはいけないのか」をきちんと理解し、そのうえで行動につなげてほしくて「しつけ」をしているはずです。


そうであるならば、理解できるタイミングまで待つ必要がありますし、そのタイミングまでは大人が工夫しながら子どもと接するしかないのです。


私はこの本を読んで、いつも子どもを叱りながら接するよりは、子どもの成長に合わせて大人が工夫しながら子どもと接するほうがよっぽどストレスもなく、子どもの成長にとっても良い影響があるだろうなと思いました。


皆さんにもぜひ実際に本を読んでいただき、このような感覚を感じていただきたいなと思っています。


本を読んだ後にはきっと、

もう少し肩の力を抜いて子育てに向き合ってもいいんだ。


という気持ちになれるはずです。


そしてお子さんとより良好な関係が築けるようになるはずです。

それでは今回の内容は以上となります。


本の中には、ここでは紹介できなかった情報がたくさんありますので、ぜひ子育ての合間に読んでみてください。




この記事をきっかけに子育ての負担が少しでも軽減されると幸いです。

それでは今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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